リゾートマンションを購入して後悔する理由|「定住できるか」「賃貸の方がいいのか」など解説

リゾートマンションを購入して後悔する理由|「定住できるか」「賃貸の方がいいのか」など解説

憧れのリゾートマンションを購入して、「買わなければよかった・・」と後悔することがあります。

リゾートマンションは、「共用施設が充実している」「購入コストを抑えられる」などたくさんのメリットがありますが、いくつかのデメリットもあり、後悔する理由になるため注意しましょう。

今回は、リゾートマンションの管理に詳しい静岡県伊豆エリアのマンション管理士事務所『かなざし 事務所』がリゾートマンションを購入して後悔する理由や「定住できるか」「賃貸の方がいいのか」などをくわしく解説します。

リゾートマンションを購入して後悔する理由

リゾートマンションを購入して後悔する理由|静岡県伊豆|かなざし事務所

まずは、リゾートマンションを購入して後悔する理由を紹介します。

後悔する理由を確認し、対策を講じることでリゾートマンションの購入で失敗するリスクを軽減できます。

管理費が高い

安かったから購入したど、管理費が高いから維持するのにお金がかかる・・

一般的に、リゾートマンションは、管理費が高い傾向があります。

リゾートマンションには、「温泉」「プール」「テニスコート」など共用施設が充実していることが多く、その維持管理費がかかるからです。

以下の記事では、リゾートマンションの管理費が高い理由について解説していますので、ぜひごらんください。

>リゾートマンションの管理費は高くて後悔する?|管理費を抑える方法をマンション管理士が解説

定住にしにくい

車がないと買い物にも行けず、不便。

例えば、リゾートマンションが多い熱海、伊東などの観光地は交通の便が悪く、買い物に行くにも車が必要なことが多いです。

特に、車が運転できなくなった老後にリゾートマンションに定住するのは、難しいでしょう。

管理組合が機能していないことがある

買ったときには気づかなかったけど、エレベーターも古いし、外の手すりや階段もボロボロ・・

セカンドハウスとして購入される方が多いリゾートマンションは、管理組合運営に無関心な層が多い傾向があります。

もちろん、リゾートマンションでも管理組合活動が活発な管理組合があるところもありますが、管理組合が機能していないリゾートマンションでは、適切な管理や修繕がなされていないこともあります。

リゾートマンションを購入する際は、共用施設の管理がなされているかをしっかりと確認しましょう。

「管理費滞納」「修繕積立金不足」などがあるケースも

購入したあとに、すぐに総会で一時金の徴収が決定し、割高な買い物になってしまった・・

築年数が古いリゾートマンションでは、管理費滞納や修繕積立金不足などの問題があるマンションも多いです。

例えば、管理費滞納者が増加すると、管理組合運営に支障をきたします。

特に、資産価値が低いマンションでは滞納者の部屋を競売にかけても落札時に滞納分を清算すると実勢価格よりも割高になって競売で購入するメリットがなくなるなんてことも実際にあります。

同様に築年数が古いマンションでは、過去に適切な修繕積立金の値上げを実施してこなかったことにより、修繕積立金不足に陥り、「修繕が必要な箇所を直したくても直せない」状況になることもあります。

そのような場合、一時金を徴収されるケースもあり、後悔することがあるので注意しましょう。

売りたいときに売れないことがある

事情が変わって売却することになったけど、中々売れない。売れるまで管理費等を支払わなければならないのがきつい・・

リセールバリューが低いリゾートマンションは、売りたいときに売れないことがあります。

また、賃貸収入を目的として購入しても維持管理費が高い傾向があるリゾートマンションは、「購入費用以外の経費がかかる」傾向があるため、空き室になる期間なども考慮すると難しい投資になる傾向があります。

「リゾートマンションの一室で民泊を運営したい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも、管理規約でマンションの民泊を禁止しているマンションが多いことにも注意が必要です。

以下の記事では、リゾートマンションの民泊について管理規約の確認方法や禁止される理由などを紹介しています。

>マンションは民泊禁止?|管理規約の確認方法、禁止される理由など紹介

静岡県伊豆エリア、神奈川県西部(小田原、真鶴、湯河原、箱根)エリアでリゾートマンションの管理運営でお困りの管理組合様は、マンション管理士『かなざし 事務所』へご相談ください。

経験豊富なマンション管理士が、「管理費滞納」「修繕積立金不足」などさまざまな問題を解決するアイデアをご提案致します。

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リゾートマンションのメリット

リゾートマンションのメリット

ここまで、紹介してきたとおり、リゾートマンションを購入して後悔することもありますが、リゾートマンションならではのたくさんのメリットもあります。

ここでは、リゾートマンションのメリットを紹介します。

設備が充実している

伊豆エリアなら熱海・伊東・東伊豆町など温泉地のリゾートマンションには、多くの場合温泉の大浴場があります。

維持管理費がかかるデメリットはありますが、温泉の大浴場はリゾートマンションならではの魅力です。

また、その他にもテニスコート、プール、卓球場などがあるリゾートマンションもあります。

購入コストを抑えられる

一般的に、戸建てに比べて購入コストを抑えられるのが、リゾートマンションの魅力です。

物件にもよりますが、伊豆エリアなら数百万円で購入できる物件も多いです。

リゾートの雰囲気を満喫できる

例えば、伊豆エリアなら「窓から海が見える」箱根エリアなら「山々の絶景を楽しめる」などリゾートの雰囲気を満喫できるのは、リゾートマンションならではの魅力です。

セカンドハウスとしてもよいですし、定住すれば毎日非日常的な景色を眺められます。

管理しやすい

戸建ての場合は、敷地を含めて家の内外を管理する必要があるのに対し、リゾートマンションは室内やバルコニーなど限られている場所だけの管理で済みます。

特に、日々の管理をしづらいセカンドハウスとして購入する場合には、戸建て物件よりも管理しやすいリゾートマンションがおすすめです。

リゾートマンションは、「賃貸」と「購入」どちらがおすすめなのか

リゾートマンションは、「賃貸」と「購入」どちらがおすすめなのか|伊豆|かなざし事務所

リゾートマンションを購入するのと賃貸するのは、どちらがいいとは一概には言えません。

ここまで、リゾートマンションの後悔ポイントやメリットを紹介してきましたので、ここでは賃貸の場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。

リゾートマンションを賃貸するメリット

リゾートマンションを賃貸するメリットは、以下のとおりです。

  • 自由に引越しできる
  • 購入したのと同じように共用施設を利用できる
  • 理事や監事など役員をやらなくてもいい

特に、リゾートマンションが売れない場合、売れるまで管理費等を支払わなければならないのに対し、賃貸の場合は、そのような負担がないので気軽に引越しできるのが魅力的です。

また、分譲マンションの区分所有者になると、場合によっては、理事や監事など役員をやらなければならないこともあります。

しかし、そもそも、賃貸の場合は区分所有者ではないので役員への就任資格がないことが多いため、煩わしい思いをすることもありません。

以下の記事では、マンション管理組合の監事の仕事内容について紹介していますので、ぜひごらんください。

>マンション管理組合の監事は大変?|仕事内容や総会での役割などを解説

リゾートマンションを賃貸するデメリット

リゾートマンションを賃貸するデメリットは以下のとおりです。

  • 家賃・共益費が高額になりがち
  • 自由にリフォームできない

上述したように、リゾートマンションの管理費等は高い傾向があるため、家賃や共益費に転嫁されることが多く、家賃・共益費は高額になりがちです。

また、賃貸の場合、購入するのと違い、専有部分も借りているため大家の許可なしにリフォームできないことがデメリットです。

リゾートマンションを購入して後悔しないためのポイント

リゾートマンションを購入して後悔しないためのポイント|伊豆|かなざし事務所

最後に、リゾートマンションを購入して後悔しないためのポイントを紹介します。

管理組合の財務状況を確認する

一見、管理費等が安くても管理組合の財務状況が悪いと、購入した後に管理費等の値上げ、一時金の徴収が決議されるリスクがあります。

リゾートマンションを購入する際に「総会議案書」が入手できれば、以下の点をチェックしましょう。

  • 貸借対照表
  • 収支報告書

基本的には、「管理費会計が恒常的に赤字になっていないか」「管理組合の貯蓄がどれくらいあるのか」などをチェックしましょう。

総会議案書が入手できなければ、管理会社の発行する「重要事項調査報告書」を入手しましょう。

管理規約を確認する

管理規約は、「マンションの憲法」と呼ばれることもあるマンションのルールブックです。

ご自身がリゾートマンションをどのように利用するかを明確にして、どのような手続きが必要なのか管理規約を事前に確認しましょう。

(例)

「マンションの一室で民泊運営したい」:民泊が許容されているか確認

「大規模なリフォームをしたい」:専有部分のリフォームのルールを確認

「定住したい」:定住できるか、協力金がないかなどを確認

物件にもよりますが、リゾートマンションでは、定住することを規約で禁止したり、定住者に協力金を課したりするマンションもあります。

また、上記のようなルールがなくても定住は好ましくないと理事会が考えていることもあるため、リゾートマンションに定住する際には、不動産屋や管理会社に規約だけではなく、実際に定住者がいるのかなど事前に確認しておいた方がトラブルを回避できます。

管理状況を確認する

リゾートマンションを購入する際は、内見時に専有部分だけでなく以下のような部分もチェックしましょう。

  • 管理員の人柄
  • 共用部分の清掃がしっかりとなされているか
  • 適切な修繕がなされているか
  • 理事会の開催状況 など

まとめ

今回は、リゾートマンションを購入して後悔する理由について紹介しました。

「マンションは管理を買え」と言われているように、しっかりと管理されていて、財務状況もよいマンションを購入できれば、今回紹介した後悔するリスクを軽減できます。

リゾートマンションには、たくさんのメリットもあるので、よいマンションを購入できれば大きな資産となります。

今回紹介した情報が、リゾートマンションの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

静岡県伊豆エリア、神奈川県西部(小田原、真鶴、湯河原、箱根)エリアでリゾートマンションの管理運営でお困りの管理組合様は、マンション管理士『かなざし 事務所』へご相談ください。

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投稿者プロフィール

金指 安弘
金指 安弘行政書士 マンション管理士
金指 安弘
マンション管理会社でフロントマンとして勤務。
マンション管理士 かなざし事務所を設立。
行政書士 かなざし事務所を設立

保有資格:マンション管理士
     管理業務主任者
     行政書士
     宅建士有資格者
     第二種電気工事士
     二級ボイラー技士
     乙種第四類危険物取扱主任者
     甲種防火管理者

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